2022年09月24日

【これからの林業を考える】シリーズ3~国策的林業により衰退した日本の林業、生産と切り離されることで供給先を失った日本の山林~

前回は世界における木材流通の状況を見てきました。

今回は日本における林業の歴史、現在置かれている状況を見ていきたいと思います。

◯日本ははげ山と植林を何度も繰り返してきた

日本では縄文時代頃より、住居、道具、燃料など様々なものに木材が使われてきました。


※画像はこちらからお借りしました。

樹木が大量に使われるようになったのは、大規模な木造建築が建てられた飛鳥時代頃からです。
飛鳥時代より、大型木造建築物と大仏の建立に必要となる木炭を確保するために大量の木材が使用され、天武天皇から森林の伐採を禁じられるほど平城京周辺の山々における樹木の伐採と荒廃が進みました。

江戸時代になるまでも日本は何度もはげ山と植林を繰り返し、江戸時代に「尽山(つきやま)」と呼ばれる、すべての全山が伐採された山が現れたことで一般にも森林を保護する意識が高まり、「留木制度」と呼ばれる、森林の利用と保全のバランスを取る、林業の考え方が生まれていきます。

 

◯文明開化と国有林事業の国策化

※画像はこちらからお借りしました。

森林における樹木は、建築材料などに利用される役割だけでなく、山林における土砂災害を防ぐ役割を担っています。
明治の文明開化に伴う工業化により全国規模で森林の伐採と荒廃が進んだため、各地で土砂災害が発生しました。
そこで、日本政府は「森林法」を整備し、「国有林経営事業」を行うようになりました。
このころから日本における林業は、「木材供給」としての側面だけでなく、「土砂災害の防止」という国防対策としての側面も強まっていきます。

 

◯戦後の国策によって作られた現代の森林

※画像はこちらからお借りしました。

第二次世界大戦の戦後復興に伴い、日本の全国の森林は再び荒廃します。
そこで、日本政府は昭和31年から10年間掛けて「植林事業」を進め、成長が早く経済的な価値が高いと考えられていた「針葉樹(スギ、ヒノキ、カラマツ)」などを全国的に植林し、山林の整備を行いました。


※画像はこちらからお借りしました。

本来は使う目的(地域の特産品 等)や用途(建築用、足場用、加工品用)、山のどこに植えるのかに応じて植える樹種、育て方は異なるのですが、現代における一つの山に同一種の樹木しかない山の風景は、この頃に作られていきます。
生産と切り離さえた山林は現代になって消費先を求めており、「木づかい運動」を国が推し進めている理由はそこにあります。

 

◯誰が所有しているのかわからない山林、林業技術を持たない山主

現代の日本の森林における70%を占める民有林は、かつては山主が自ら山の手入れを行ってきました。
しかし、現在の山林は、山主が遠方に住んでおり林業知識がない、最悪の場合は所収者が不明なため、誰も手を付けることができない山林が多数存在します。

ほとんどの山主が山の状況、どの樹木を間伐することで山が豊かになるのかを判断できません。
その結果、林野庁は「定量間伐」という、高度な判断を必要としない、一定量を間伐する苦肉の策を打ち出します。

そして、日本の林業技術はますます衰退していってしまったのです。

 

◯世界から遅れている日本の林業

※画像はこちらからお借り

世界で林業先進国のドイツの林業従事者が日本の林業を見た際に、「日本の林業は40年遅れている」と言われるそうです。
手法、使用している機材、安全対策などもありますが、仕組み自体が大きく遅れています。

林業先進国であるドイツやスイスでは補助金は一切ありませんが、日本は大量の補助金が投入されています。
しかし、それは伐採に関する補助金がほとんどであり、山の維持、林業技術の高度化には当てられておらず、補助金によって生産圧力がかからない構造にあるため、林業技術は衰退の一途をたどっています。

一方で、木材価格が下がり、林業に対するやる気が削がれている現状の日本においては、補助金がなくし生産圧力を高めようとしても林業を行う山主のほとんどが林業をやめてしまうおそれがあります。

◯世界の構造から日本の林業の未来を考える

前回の記事では世界構造を押さえ、今回は日本の林業が置かれている状況をみてきました。
日本の林業の衰退の原因は生産と切り離された国策による林業、そして補助金に原因があることが見えてきました。

次回は、中国など世界的に木材を輸入し、山林面積を大きく伸ばしている国々の林業戦略を見ていきたいと思います。
そこから、日本の林業が世界のなかでどのような状況にあるのか、日本の林業を再生する糸口をつかんでいきたいと思います。

 

【参考文献】
・絶望の林業(田中淳夫/新泉社)
日本における木材利用の歴史
知っておきたい日本の植林史
我が国の森林整備を巡る歴史
太田猛彦「日本の森の変遷-荒廃から復活へ」
森づくりは100年の計

 

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2022年09月23日

「腸が作る健康の秘訣」第3回 腸内細菌の中で最も重要な菌って何?

シリーズ3回目はいよいよ腸内細菌そのものについて扱っていきます。

腸内細菌って何?有名なのはビフィズス菌や乳酸菌のような善玉菌、またブドウ球菌や大腸菌などの悪玉菌。しかし名前も覚えられないような数の筋が私たちの腸内にはたくさん住み着いています。その数はなんと100兆個、重量にして1.5㎏、すべてを広げるとテニスコート1面分の広さに相当します。その表面上に1000種類以上の細菌が群れをなして生息しており、その状態をお花畑に例えて「腸内フローラ」や「腸内細菌業」と呼んでいます。

まさに土の中に生息する無数の微生物と同様に腸という土壌の中に無数の細菌が共存しているのです。善玉菌、悪玉菌と便宜的に分けられていますがどの菌も互いに何らかの役割を果たしており、そのバランスをもって腸内環境は維持されているのです。善悪の件はまた別の記事で扱わせていただきますが、決して善悪で切れるようなものではないという事だけ覚えておいてください。

腸内細菌の中でも最も最近注目されているのが酪酸菌です。この菌は乳酸菌やビフィズス菌のように食べ物からはとることが殆どできず、体内で生み出されていく菌です。1)腸内を弱酸性に保つ環境を整える、2)便秘の改善、3)アレルギーからの防御、4)免疫機能のバランスを整える、5)肥満にならない、6)脳機能の向上、7)発がん性物質の抑制など多くの役割を果たしています。この酪酸菌や短鎖脂肪酸などの有用菌は、いわゆる健康に関わる全ての機能を担っているのです。酪酸菌とは様々な腸内細菌が役割を果たす上でのベースとなる環境を整えているのです。逆にこの菌が少なければテニスコート1面分の腸内細菌も十分に役割を果たせずバラバラな動きをしてしまうことで超重要な菌とも言えるでしょう。

桐村里沙氏の著書では、まずこれら有用菌について以下のように整理されています。

>腸内細菌に主に任せたいのは、人に分解できない植物の中の多糖類(食物繊維など)の分解です。ですから食物繊維を含む食品をせっせと食べることが土壌改良の基本になります。多糖類をエサにする腸内細菌は、ビフィドバクテリアや酪農菌など、人に有用な短鎖脂肪酸などの有機酸を分泌する発酵菌です。これらの有機酸が、成熟した土と同じように腸を弱酸性に保ち、有用菌が暮らしやすく、腐敗菌が暮らしにくい環境を作ります。
腸内細菌が生み出す有機酸の働きを整理してみます。

1) 腸内環境を整える
有用菌が乳酸や短鎖脂肪酸などの有機酸をしっかり分泌して、腸内と弱酸性に維持できれば、有用菌が暮らしやすく、病原菌、腐敗菌が増えにくい腸内環境に整えることができます。日和見菌が優勢な方の味方につくため、全体が良い環境になります。

2) 便秘の改善
ビフィズス菌や酪酸菌が短鎖脂肪酸をつくると、大腸の粘膜が刺激されて蠕動運動が活溌になり、スムーズな排便が可能になります。また、短鎖脂肪酸によって、腸管の中に水分が放出され、便の水分量がアップします。便の水分量が増えると、腸の中を移動しやすくなるので、便通の改善につながります。

3) 腸のバリア機能を改善する。
短鎖脂肪酸は、腸の上皮細胞のエネルギー源になり、成長を促します。腸の上皮細胞は身体を外敵やアレルゲンから守るために重要なバリアの役割を果たします。

4) 免疫機能のバランスを整える
免疫細胞の約7割は、腸管の周りに集まっています。酪酸菌が分泌する酪酸には、免疫細胞の一種である制御性T細胞(Tレグ)の成長を促す働きがあります。
免疫にとって、ウィルスなどの外敵の攻撃だけが重要なのではありません。免疫反応とは体内の暴走をなだめるのが、Tレグの役割。アレルギーや自己免疫疾患、また新型コロナウィルス感染症の重症化の抑制に、Tレグは不可欠です。腸内細菌によって酪酸が分泌されることで、正常な免疫機能を保つことができるのです。

5) 肥満や糖代謝の改善
短鎖脂肪酸は、腸管で吸収された後に全身で利用されます。エネルギー代謝を高めるだけではなく、脂肪細胞の肥大化を防いで、脂肪の蓄積を抑えて、痩せやすい体質に近づけてくれます。短鎖脂肪酸は、脳にも作用して満腹感をもたらし、食べすぎを抑えるのでダイエットにも役立ちます。他にも糖の代謝に関わるインスリンと消化管ホルモンに関与することで、糖尿病の予防をサポートします。

6) 脳機能の維持
短鎖脂肪酸のうち、酪酸には脳の炎症を抑えたり、脳の成長や機能の維持に不可欠な脳由来神経栄養因子(BDNF)を増やす働きがあります。これにより抗うつ効果や脳機能の改善につながっていると考えられています。

7) 発がん物質の抑制
短鎖脂肪酸には発がん性の原因物質といわれる、二次胆汁酸の産出を抑制する働きもあります。

 

酪酸菌を増やすには・・・という事でリンクでは食物繊維をしっかりとる事とアドバイスされています。海藻、果物、穀物、豆類がよいようです。

>直接、酪酸菌を食事から摂取するとなると難しいですが、酪酸菌を腸内で育てることは食事内容を工夫することで充分可能です。酪酸菌のエサとなる食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取することで酪酸菌の働きを活発にし、酪酸を増やすことが出来ます。食物繊維には水溶性と不溶性があります。水溶性は海藻類、果物類に多く、また不溶性は穀類や豆類に多く、腸内細菌のエサになりやすいのは水溶性の食物繊維です。腸活を意識するなら水溶性の食物繊維を意識して摂取しましょう。食物繊維は成人男性で1日あたりおよそ20g以上、成人女性で1日あたり18g以上摂取することが目安とされています。

さて、今回はここまでにしますが、次回はいよいよ腸内細菌全体のバランスや動き=腸内フローラーに焦点を当たていきたいと思います。

参考)

腸活の新常識!?話題の「酪酸菌」で、あなたの腸を育てよう!|新陳代謝にこだわりを-株式会社メタボリック (mdc.co.jp)

著書:桐村里沙「腸と森の「土」を育てる」

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2022年09月22日

24節気は暮らしの知恵袋2~二十四節気や節句は、日本でどのように発展してきたか?

前回は二十四節気の成り立ちについてご紹介しました。

もともと中国で始まり、春秋戦国時代の富国強兵のために作られたというお話しでしたね。

しかし、日本に入ってきてから、季節の移ろいを楽しんだり、自然と調和した生き方を重んじる形で発展してきました。

今回の記事では、日本人は二十四節気や節句をどう捉え、生活に取り入れていたのかに迫ってみたいと思います!

 

■そもそも“節句”って何?

前回の記事でも、『節句は中国から伝わりましたが、日本独自の解釈をしながら改良され、江戸時代に、そのなかでも特に重要な5つの節句を式日(祝日)としました』と紹介しました。

もう少し詳しく見てみると、節句が日本に入ってきたのは、奈良時代。中国の唐から宮中に伝わったと言われています。以下の五節句はみなさんも聞いたことがあるかと思います。

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1月7日 人日の節句

3月3日 上巳の節句(桃の節句)

5月5日 端午の節句

7月7日 七夕の節句

9月9日 重陽の節句

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五節句の「節」は唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のこと。

陰陽五行説では、暦の中で奇数が重なると、陰になると捉えられ、それを避けるための避邪(ひじゃ)の行事=季節の旬の植物から生命力をもらい邪気をはらうという目的から始まりました。

この中国の暦法と、日本の農耕を行う人々の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気をはらう宴会が催されるようになり「節句」といわれるようになったそうです。

 

■日本での節句の捉え方・楽しみ方

中国から伝わってきた節句。日本ではどのように捉えられてきたのでしょうか?

今は3月3日にはひな祭り、5月5日は子どもの日など、楽しむ行事になっていますが、本来はどのような意味だったのか、いくつかピックアップして見ていきましょう。

・3月3日 上巳の節句(桃の節句)

起源は300年頃の古代中国で起こった「上巳節」にさかのぼります。
昔から季節や物事の節目には災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、川の水に心身の穢れ(けがれ)を流して厄を祓う行事や、杯を水に流して宴を催す「曲水の宴」などが行われていました。つまり、季節の節目の邪気祓い行事として、老若男女を問わず皆の幸福を願う行事だった。その上巳節を遣唐使が日本に伝えたといわれています。

日本でも古くから「禊(みそぎ)」や「祓い」の思想、「形代(かたしろ)」という身代わり信仰があったため、それが上巳節と結びつき、上巳の節句として日本独自の文化として定着していきました。

 

平安時代頃から、宮中で紙の人形を使ったままごと遊びが盛んになり「雛遊び」といわれるようになりました。この遊びが上巳の節句と結びつき、人の厄を受ける男女一対の紙製立雛が誕生。これがいわゆる雛人形の原型です。やがて人形作りの技術が発展し、雛人形は流すものから飾るものへと変化していきました。

 

・5月5日 端午の節句

古来中国では、強い香気で厄を祓うとされる「菖蒲」や「よもぎ」を軒に吊るし、菖蒲湯に入る事で無病息災を願ったそうです。

日本では、宮中から鎌倉の武家社会へと拡がり、菖蒲=尚武(武道等を尊ぶ事)の節句へと変遷していきました。

やがて江戸時代には、五月五日を式日と決め、大名や旗本が式服で江戸城へお祝いを奉じるようになりました。また、武家に男の子が生まれると、玄関前に馬印や幟を立てて祝うようになったため、その習慣が庶民へ広まります。しかし武家とは違い、幟旗を立てる事を許されていなかったために「鯉のぼり」ができ、今の習慣へとつながったと考えられています。

「鯉」は「鯉の滝登り」等の故事で知られる様に、鯉から龍へと出世する魚として考えられ、立身出世を願ったものだと言われています。

 

 

**********

 

冒頭にも書いたように、中国では生産力を上げるため、富国強兵のために使われていた二十四節気。
日本に入ってきてからは、季節を表現する、感じるものに変わってきたように感じます。

古来から自然と一体になって生きてきた日本人は、暦や節句を生活にうまく取り入れ、楽しむ知恵を生み出してきたのでしょう。

では、現代はどのように二十四節気を暮らしに取り入れて行けば良いのか。次回からは、それぞれの季節の特徴や今すぐ始められる楽しみ方をご紹介したいと思います。

 

<参考>

日本の節句
https://www.kyugetsu.com/concept/dolls-histry-and-tradition/sekku

桃の節句の起源・由来
https://allabout.co.jp/gm/gc/220699/

端午の節句の由来
https://www.seigetsudo-honten.co.jp/park/noshiinfo/tangonosekku

「節句」とは?意味や由来、日本の五節句における特徴を解説
https://www.furacoco.co.jp/column/2021/3777

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2022年09月17日

【これからの林業を考える】シリーズ2~世界の林業・木材流通は、中国が握っている。~

前回の投稿では、日本国内の林業の現状について押さえました。戦後以降、日本の近代化・工業化によって、林業は急激に衰退しています。そして、海外と比較しても品質や価格競争力で負けている実態を明らかにしてきました。

今回の投稿では、世界へと視野を広げ、林業・木材流通の現状について追求していきたいと思います。

画像は、こちらからお借りしました。

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2022年09月17日

「腸が作る健康の秘訣」第2回 土と全く同じ仕組みが、腸の中で作られている

前回は、微生物がいなければ土は作られず、植物は生きられないことを紹介しました。土の表面(表土)には、たった1gの中に100億から1000億個、6000~5万種ほどの微生物が暮らしているそうです。微生物たちは、動物や植物の死骸を分解・発酵させることで、植物が吸収可能な栄養分を作っており、植物が元気なのは微生物たちのお陰なのです。

実は、土と同じシステムが人の腸にも作られています。今回は、人の腸の中がどうなっているのかを、『腸と森の「土」を育てる』(著:桐村里紗)から引用します。

リンクよりお借りしました。

人は森であり、腹に土を内包しています。多様な微生物が食物を発酵させて作り出した栄養豊富な土です。
腸は、その土に根を下ろし、血管という葉脈を使って栄養を運搬し、青々とした細胞という葉を茂らせます。
世界のありとあらゆるシステムは、注意深く観察すると、全く同じ構造をしています。

人にとって文字通り「土壌」となる腸内環境は、森における土中環境と完璧な相似形です。多様な生物が織りなす森のシステムは、人と腸内細胞が作る「超生命体システム」に再現されます。

森と全く同じことが人の消化管でも行われています。口から腸までの消化管と常在細菌は、共同作業によって食物を分解・発酵し、腸内に栄養豊富な土を作ります。腸は、その土に根を下ろし、栄養を吸収し、血管を通じて細胞を養います。つまり血管が、植物でいうところの葉脈。人体の細胞が、葉にあたります。細胞を健康にしようと思うならば、腸の土壌改良が不可欠です。

植物を育てておられる方ならよくお分かりかと思いますが、植物が元気にすくすく育つには、「土と根」が何よりも大切です。
土の状態が悪化して腐敗菌が増えると、根腐れが起きて、その植物は枯れてしまいます。農業においても「土が命」とされ、土の状態によって農作物の良い愛が変わります。

同様び、人にとっても、細胞を元気にいたいと思うならば、土が命です。
腸内環境が悪化することは、つまり、土の中で腐敗菌が増えることを意味します。それによって、根腐れ状態になると、血液環境も悪化い、細胞が劣化し、身体は枯れてしまいます。
腸内細菌のバランスを改良し、フカフカに発酵した腐葉土を作ることが、ヘルスケアにおいて根源的に大切なこと。だからこそ、腸内環境が大切なのです。

消化管と腸内細菌の連携を見てみましょう。口から放り込まれた食べ物は、言うなれば、動植物の死骸です。しかし、そのままでは人間に吸収できる栄養になりません。これを分解し、発酵さっせ、吸収しやすい栄養と取り出さなければならないわけです。

まず、食べ物は、歯の租借によって粉々になり、唾液や胃液、腸液などの消化液に含まれる消化酵素で分解されますが、この働きは、大きな有機物である落ち葉や動物の糞や死骸を分解するミミズなど土壌動物のような役割です。咀嚼と消化は、栄養を取り出すための重要な第一プロセスです。

咀嚼が十分にできなくなったり、胃液機能が弱ってしまうことは、「万病の元」と言われますね。これは、健康な腸内の土が作れなくなるためです。
人の栄養吸収は、主に小腸までに行われ、消化・吸収されなかった分を大腸の腸内細菌に回します。腸内細菌の主な生息場所は、小腸を通り越した大腸で、小腸の1万倍ほどの高密度で生息しています。そうして分解されたものが腸内に運ばれると、今度は腸内細菌が発酵させ、その結果としてビタミンやミネラル、アミノ酸、有機酸などの栄養豊富な、腐植土ができあがります。

そのままでは吸収しづらいミネラルはその典型で、腸内環境が悪い人は、吸収不良によってミネラル不足になってしまいます。
ですから、土壌改良を怠っているなら、サプリメントもお金の無駄となります。ヘルスケアにおいてば、まず土壌改良が先!なのです。

そもそも、腸内に暮らす共生菌の由来は、私たちの祖先が土壌から取り込んだ細菌なので、土作りが得意なのです。そして要するに、こうして作られるのが、便です。でも、生きた土を考えると、便も尊いと感じますね。
全生物の中で「うんちは汚い!」と考えているのは、人だけです、動物の糞、昆虫の糞、微生物の糞が回り回って土を豊にし、生態系を回しているのですから、何ともありがたい話です。

いかがですか?土と腸内は、全く同じと言ってよい程似ていますよね。
土の微生物を取り込むことによって腸内の土壌改良がなされるので、化学肥料や農薬を使っていない有機野菜であれば、土がついたものを丸ごと食べるのが一番健康によいのですが、現代人は土を汚いものとして何でもきれいに洗ってから食べています。これでは、せっかく野菜についている微生物がいなくなってしまい、もったいないですね。

ちなみに、赤ちゃんは何でも口に入れて舐めまわしますが、これは微生物を取り込むことによって、その土地に合った腸内細菌を形成するのに役立っているそうです。「バッチい!」と注意するのは、自然の摂理に反する余計なお節介のようです(笑)

次回は、腸内細菌の種類やその働きを詳しく紹介する予定です。お楽しみに。

 

 

 

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2022年09月11日

【24節気は暮らしの知恵袋】1~24節気は「富国強兵」のために作られた!

今回から新シリーズ、「24節気は暮らしの知恵袋」を始めていきます。

初回の本記事では、24節気の成り立ちについて掘り下げてみたいと思います。

 

 

1.24節気とは?

24節気は、太陽の1年の動きを24分割した暦です。太陽が真東からのぼり、真西に沈む「秋分」「春分」を起点にして、ちょうど春分と秋分の間に当たる、一年で最も日が長くなる「夏至」と、短くなる「冬至」を加え、さらにそれを分け8節→24節として、季節を捉えようとしたのです。もともとは農業のために使われた暦とされていています。

 

 

2.24節気はどうやって生まれたのか?

24節気は、日本では平安時代から取り入れられていますが、始まりは中国の春秋戦国時代と言われています。

春秋戦国時代は紀元前770年~221年ですので、2200年以上の歴史があるのです。

春秋戦国時代といえば、それまで中国を納めていた周王朝が衰退し、秦によってふたたび統一されるまでの間の戦乱の時代。

「戦国七雄」と呼ばれる「秦、燕、斉、楚、趙、魏、韓」によって天下が争われました。

そんな時代に、どんな目的で24節気が作られたのでしょうか?

 

一般的には、農作業の目安にするためと言われています。

当時は、月の動きを基準にした「太陰暦」が使われていたため、暦上の日付と、実際の季節がずれていってしまったのです。(現在は太陽暦となっているので、ずれは生じません)。そこで、太陽の動きに合わせて、季節を捉えていくために24節気が作られました。

 

いきなり24節気が生まれたのではなく、下の図のように、時代を追って徐々に細分化されていきました。最終的にはさらに細分化され、「72候」まで細かく季節を区分していきます。

 

 

春秋戦国時代は、農業の様相が一気に変化した時代でした。それまで公有であった土地の私有が認められ、また同時に製鉄業が盛んとなったり、大規模な灌漑事業が行われ生産能力が飛躍的に上昇しました。

 

その背景には、「富国強兵」がありました。先の戦国七雄は、それぞれ自国の兵力を増強することを考えました。富国強兵という言葉は、このときに生まれた言葉だそうです。

 

その中で食糧確保も非常に重要な政策。それまでの氏族共同体的農業では、1氏族のなかに何人もの人が暮らし、農業をするので無駄が多いと考えられ、次男は強制的に分家にして、未開の土地に入植させたのです。そうして農地を拡げ、生産力を増強しました。

もちろん製鉄技術の向上で、生産力や、大規模土木工事が可能になったこともあるのでしょうが、直接的には、国の富国強兵のための施策だったのです。

 

24節気はそのころに、確立しており、あくまで生産力を増強するために確立していったものと思われます。

 

 

3.日本に入ってきてからは、季節の変化を楽しむための暦としての色彩が強くなった?

日本に24節気・72候が入ってきたのは平安時代。24節気は中国で作られたそのままで使われてきましたが、七十二候は明治時代にかけて様々な改良がくわえられながら、現在でもつかわれています。

(ちなみに、気候という言葉は、24節気の気と、72候の候をとって作られた言葉と言われます。)

 

さらに日本人は、そこに「節句」「雑節」という日本の気候や文化、思想上、大切にしたい節目や、楽しみたい節目を付け加えていきました。

 

・節句

節句は中国から伝わりましたが、日本独自の解釈をしながら改良され、江戸時代に、そのなかでも特に重要な5つの節句を式日(祝日)としました。これを五節句といって、いまでもお祝いされています。

・雑節

二十四気候、五節句などのほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、日本独自の暦日のことです。

 

 

 

 

以上に見てきたように、二十四節気は、中国の戦国時代、富国強兵の中で確立した、農業のための歴でしたが、その後、特に日本に入ってきてからは、季節の移ろいを楽しんだり、古来からの精神性=特に自然や祖先と調和した生き方を重んじたり、お祝いをするなど、季節に合わせた暮らしを楽しむ知恵として発展してきたように思います。

 

 

本ブログでは、自然や季節との接点が薄くなってしまった現代に、日本人が特に大切にしてきた、季節を感じたり楽しむ感受性を少しでも取り戻して、暮らしを豊かにする提案をしていきたいと思います。

 

 

しかし、日本に入ってきてからの24節気や節句などは、どのように使われ、発展してきたのでしょうか?

次回の記事ではまず、そのあたりを紐解きながら、日本人の自然観や世界観に迫ってみたいと思います。

 

 

 

二十四節気の図解 【意味・歴史・仕組み・食べ物・2022年の日にち】 (chugokugo-script.net)

 

5分でわかる春秋戦国時代!最強の武将は誰なのか、概要も年表で整理しながら考察 | ホンシェルジュ (honcierge.jp)

 

社会の変動 | 世界の歴史まっぷ (sekainorekisi.com)

 

秦漠時代の農業と国家 2011HK02 (1).pdf

 

富国強兵 (timeway.vivian.jp)

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2022年09月08日

「腸が作る健康の秘訣」第1回 腸を知るための土の仕組みとは・・・

「人は森であり、腹に「土」を内包しているー」
人にとって最も身近な自然環境は「腸内環境」であり、そこは人が根を下ろす「土」にあたる。土壌に暮らす微生物が、食べ物と共に腸内に移住したものが腸内最近の起源であり、人は今でも「食べる」ことを通して、外的な環境と接続しているのだ。日頃の食べ物が腸内の土作りの材料になり、消化や腸内細菌による発酵を通じ栄養豊かな土となる。それはまるで、森の落ち葉や動物の死骸から腐植土が作られるシステムと同じである。

上記の書き出しで始まるこの著書を拠り所にして今回のシリーズを進めていきます。

第1回は腸内と土はなぜ同じシステムなのかを著書から紹介してどういう原理で腸内の健康は維持されているのか、その仕組とは何かを考えてみたいと思います。

まず土の話からです。

森に足を踏み入れると、足元には苔やキノコが生え、落ち葉がびっしり敷き詰められています。小動物の糞や死骸も混ざっています。落ち葉を剥ぐってみると、小さな土壌動物が息づいています。ミミズ、ヤスデ、ダンゴムシ、さらに小さなヒメミミズやダニ、線虫もいます。彼らの役割は、主に落ち葉などの大きな有機物を粉々に分解することです。代表であるミミズの腸内には、落ち葉を分解して栄養に変える優秀な腸内細菌がいて、糞にして豊かな「土の素」を作ります。

1gに100億~1000億個―微生物だらけの表土

ミミズが糞として作った「土の素」をさらに分解するのは、目には見えないもっと小さな存在。土壌に暮らす微生物です。微生物には細菌、放線菌、菌類、ウィルス、土壌藻類、原生動物類(アメーバーや鞭毛虫など)がいます。微生物には粉々になった土の素を分解・発酵させることで、植物に吸収可能な栄養とします。微生物がいなければ、土は作られず、植物は生きられません。最終的にできた栄養豊富な生成物を腐食といいます。森で落ち葉をめくると出てくる黒褐色の部分です。「腐った植物」というのは汚名で、むしろ発酵による美しい錬金術の産物です。

微生物は、フルボ酸などの有機酸を産生します。この酸はとても重要で、土壌のphを最適化し、土壌微生物の活性から植物を元気にします。この腐植とミネラルなどの無機鉱物が混ざり合ってできるのが、土です。腐食を豊富に含む土を腐植土といいますが、たった1ミリの腐植土ができるまでにおよそ10年もの歳月がかかります。黒褐色の土は森が誕生して以来、多様な生命が生きては死に、微生物が発酵を繰り返して積み重ねた生命現象なのです。

地球上で最も微生物が活発なのは、こうした代謝が起きる土の表面(表土)です。

驚くことに、たった1gの土には100億から1000億個、6000~5万種ほどの細菌が暮らしているとされています。こうして維持された陸地の生態系は水を通じて、河川や海の生態系にも影響を与えます。全ての生態系はネットワークを形成し、相互依存関係にあるのです。人もその一部なのです。
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以上が今回紹介した土のシステムの部分です。土とは微生物の場であり、微生物が様々な食物連鎖のまさに土壌になっているのです。次回はその仕組が人の中でどのように作られているかを紹介していきますが、押さえておきたいのは土の以下の部分です。

>腐敗土は発酵による美しい錬金術の産物です。
微生物は、フルボ酸などの有機酸を産生します。この酸はとても重要で、土壌のphを最適化し、土壌微生物の活性から植物を元気にします。微生物が発酵を繰り返して積み重ねた生命現象なのです。

 

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2022年09月08日

【これからの林業を考える】シリーズ1~日本の木材価格が世界で最も安くなる構造と山主の活力を削ぐ構造~

※画像はこちらからお借りしました。

1本の丸太が市場に出るまでに、50~100年の年月がかかります。

木材を供給する「山主」は、50年もの間、季節ごとに下記の作業を繰り返し行います。

①地拵え(ぢごしらえ)→植林するための環境の整備
②植林・植栽 →苗を人力で運搬し、急斜面で植林
③下草刈り→植林した苗木が成長できるように数年間の間、雑草の伐採
④除伐・枝打ち→節にならないように枝打ち
⑤間伐→他の木の成長を妨げる木の伐採
⑥主伐・皆伐→市場に流通させる木材の伐採


※画像はこちらからお借りしました。

その他にも、鹿などの動物が苗木を食べてしまうため、柵などを設けて、獣害対策を行うなど、山主は手塩にかけて木の成長を見守っていきます。
しかし、これだけの仕事を何十年も続けているのに対して、日本の木材は驚くべき価格で売られています。

 

◯日本の丸太はタバコより安い?

※画像はこちらからお借りしました。

山主が何年も山の手入れを行っているのに対して、日本の「柱1本分(3m)のスギ丸太は530円」なのが現実です。
現在のタバコの価格が550円ですから、いかに日本の丸太が安いかが実感できると思います。

山主が20mの木を50年かけて育てても、原木の価格は「1本あたり約3500円」にしかならないのです。
それなのに、山主は人を雇いながら上記の仕事を50年間も山を育て続けているのです。

 

◯日本の林業は儲からない?

日本の木材価格のピークは1980年で、そこから木材の価格は下落の一途をたどり、2017年時点でヒノキの価格は4分の1、スギの価格は3分の1にまで下落しています。
ほとんどの山主は赤字経営を余儀なくされていると言われています。


※画像はこちらからお借りしました。

その背景には、日本の伝統的な真壁の建築が減り、柱を見せない大壁の建築が増えたことで、「美しい木材」ではなく、「安くて寸法精度の高い木材=外国産材」が消費者に求められるようになったことが要因として上げられます。

 

◯山主は利益が上がらない日本の林業

日本の木材の輸出の6割は丸太材といわれています。
その輸出先は国、韓国、台湾であり、品質が低く安い木材が梱包材用の木材として輸出されています。

中国の木材バイヤーからは「日本における木材の魅力は価格、世界一安い」と言われるほど、日本の木材は世界では価格が安いと言われています。
「日本のスギの原木価格が11500円/㎥」なのに対して、「アメリカのベイマツは30100円/㎥」です。


※画像はこちらからお借りしました。

しかし、木材価格は原木が製材になるまでの過程で逆転します。

「日本の木材は高い」という印象が持たれることが多くありますが、日本の原木が高いのではなく、製材コストが高いために、エンドユーザーに届くまでに価格が何倍にも膨れ上がっているというのが現実なのです。

 

◯購入者優位の構造が木材の価格を押し下げる


※画像はこちらからお借りしました。

「日本の木材は品質が高い」というイメージを持たれることが多いと思いますが、製材業者から見ると日本の木は品質にバラツキがあるため製材コストが外産材と比較すると高くつくため、原木は安く仕入れたいという心理がはたらきやすくなります。

そのため、製材業者のなかには「事前に業者に根回し」を行い、競りで原木価格がつり上がらないように調整を行っていることもあると言われています。

一方で山主は原木が売れなかった場合、運搬料や手数料などの経費が掛かるため、安く買い叩かれても売らざるをえない購入者優位の状況も重なり、山主は安い価格で手塩にかけて育てた原木を低価格で販売することになります。

そして、さらに木材の価格下落に拍車を掛けているのは、国による補助金です。

 

◯原木価格の低下に拍車を掛ける国の補助金

現在の日本における林業が成立している背景には、国からの大量の補助金があります。


※画像はこちらからお借りしました。

日本は戦後の復興のために大量の木材を伐採したため、日本中の山がはげ山になりました。
そこで国は国家政策として、日本中の山に建築に使用できる木の植林を推し進めました。

そして、戦後植林した大量の木は現在伐採の時期=供給の時期を迎えており、国としては山々の木を市場に供給する必要があります。

しかし、市場は「安くて寸法精度の高い外国産製材」に支配されています。
(日本は空気売りと呼ばれる、必要寸法に満たない木を売る風潮が当たり前のように行われてきていた。)

そのため、木材を供給する先がなく、木材の価格が下落し、儲からない構造がさらに強固になっていきます。

そこで、国は木材の供給を促すために、林業に対して補助金を投じます。
しかし、これらの補助金は山主ではなく、伐採業者に注がれているため、山主にはほとんどメリットがありません。

山主は木材の価格が下落しているため、少しでも利益をあげようと、大量の木材を伐採し、木材を売ろうとします。
そして、問屋や製材業者は上記の供給量が多くなる構造を知っているため、買い取り価格をあげようとしません。
(ただし、原木が530円なのに対して、製材した木材はエンドユーザーには4.5倍近くの値段で取引されるため、製剤業者は利益を上げることができます。)

結果、供給過多の状態が続くため、伐採業者や製材業者は利益を上げられても、山主の利益は上がらない構造=原木価格が下落する構造が形成されていきます。

 

◯世界からは安さが求められ、品質は求められていない

上述したように、日本の木材は品質ではなく、価格が求められています。
そして、国内では製材コストが嵩むため、日本の木材は敬遠されてしまいます。


※画像はこちらからお借りしました。

何年も手入れしても低価格で取引され、外国の梱包材やバイオマス燃料にしか利用されない構造は山の手入れを行う山主の活力を削ぐ構造にあります。

国土の7割が森林に覆われる日本の林業を再生するには、新たな流通システム、供給システムの構築が必要になります。

今後は、日本における林業の歴史から、林業の状況、可能性を探っていきたいと思います。

 

【参考】
・絶望の林業(新泉社 田中淳夫著)
小菅村の山を守る、「山師」の仕事とは?
山師の仕事
わかやま林業移住
木の製品は高いのに、丸太は安い!?値段のギャップは意外なところにあり!
日本の木材は世界一安い!?
安い外材ってホント?木材価格の真相を探る

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2022年09月01日

『腸が作る健康の秘訣』プロローグ: 健康で充足した生き方をするために、人類の生命原理に迫る!

今回から新シリーズが始まります!

前シリーズでは、有機農業を掘り下げる中で、植物の生命原理を明らかにしてきました。今回は、その延長上で人類について考えてみたいと思います。

近年健康ブームもあり、様々な健康食品やサプリが薬局やスーパーに並んでいます。
さらにアレルギーや発達障害や新種の難病、近年のコロナや次々と形を変える伝染病など健康からはどんどん離れていく日常です。最も健康に気を使っている現代人が逆に最も病に冒されやすい、そんな矛盾も登場しています。健康って一体どういう状態なのだろうか?そこから追求してどうも腸内がそれを司っているのではないか?最近登場している腸内細菌が健康を司るーに照準を当てていかに健康に生きるかを追求してみたいと思います。

■前シリーズの振り返り

前回までの『有機農業をまるっとみる』シリーズでは、植物が微生物や菌類と共生することで繁栄してきたことを明らかにしました。植物は光合成によって有機物(糖類)を作り出しますが、その20~50%を土中の微生物や菌類のために放出しています。微生物や菌類は植物が放出した有機物をエサとして繁殖し、逆に微生物たちは植物が必要なミネラルを供給しているのです。

 

これは、4億年前に植物が地上に進出して以降、延々と行われてきた生命原理です。これを踏み外すと、植物は病気になるなど軟弱になり、近代農業はその共生関係を破壊してしまったがために、酷い場合は土が砂漠化して植物が育たない環境にしてしまいます。

 

■人類が持続可能であるためには?

人類も自然界の生物の一員であり、同様な生命原理の中で存在しているはずです。そうであれば、現代、ガンやコロナなどの感染症に苦しめられているのは、現代人が生命原理を踏みにじっているからではないか、集中豪雨や干ばつなど異常気象が毎年のように発生しているのも、土地を砂漠化してしまったように私たちが自分たちの生存環境を壊しているからではないか、と思われます。

 

人類がこれからも持続可能であるためには、植物で学んだように、生命原理を理解して自然の摂理に則った生き方をする必要があります。それは決して苦痛なものではなく、体が求めるものを食べ、健康的で、その方が充足するのではないかと思うのです。

 

■人類の生命原理=自然の摂理を追求する

人類にとっての生命原理も、動物や植物と大きく異なるはずがなく、植物が根を通じて土中の微生物と必要な栄養分をやりとりして共生しているのと同じように、人類も微生物や細菌と共生することで健康状態を保っており、その中でも、腸の役割が極めて重要と考えています。そこで、新シリーズでは『腸が作る健康の秘訣』と題して、健康・食・医療について、以下のようなテーマを追求していく予定です。

 

■新シリーズの追求内容

本シリーズを進めていく上で下記の10のテーマを設定してみました。
追求の遡上で変更が出るかもしれませんが食と健康を「腸」という視点で見ていきます。

  • 体に良いものってどんな食べ物?
  • 食べ物は腸内細菌のエサ!?
  • 健康を司るのは腸内細菌
  • 骨髄ではなく、腸が血を作る(腸内造血説)
  • 東洋医学と西洋医学、どちらが正しい?
  • 医薬品やサプリが健康を害す
  • 免疫力と腸内細菌
  • 粗食のすすめ
  • 医食同源は腸の働きから
  • 人類の食の歴史を探る
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2022年09月01日

「二十四節気は暮らしの知恵袋」プロローグ

これまでのシリーズでは、食農ブームはどこに向かう?というタイトルで、世間の食・農業に対する意識潮流を見てきました。

コロナ禍を経て、キャンプや家庭菜園を始める人が増えたり、無添加・オーガニック食材への関心が高まっているように、近年「自然」への意識がさらに高まっています。

 

コロナ禍を経て、「おうち時間」という言葉も生まれましたね。

身近なところから始められる、“暮らしを楽しむヒント”を探している方も多いのではないでしょか?

 

そこで、新シリーズ「二十四節気は暮らしの知恵袋」を始めます!

二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。1年を約15日ずつに分け、それぞれを漢字二文字で表されます。(初夏、立秋など)

古来から伝わる暦をもとに、季節の巡りを取り入れることで、身も心も豊かに、楽しく生活ができるのではないか。

そんな想いから本シリーズでは、季節・暦と農業に関する追求、日常生活に取り入れられる生活の知恵を発信していきたいと思います。

 

 

〇四季のある日本

夏、秋、冬、そしてまた春。毎年繰り返される中で、その時々の気候に合わせて、旬の食材を料理に取り入れたり、様々な行事を楽しむ。

現在でも、春は桜の下で花見、夏は七夕やお盆、秋は紅葉狩り、冬は雪まつりなど、身近なものもたくさんありますね。

今と比べると、昔の方が自由な時間や個人の時間は、もっと少なかったはず。それでも、心も身体も元気に、イキイキと生活していたのは、季節の移ろいや自然の恵みを日々感じながら暮らしていたからではないでしょうか。

都合の良いように自然や体をコントロールするのではなく、自然と一体になることに、身も心も整える秘訣があるように思います。

 

 

〇農業における季節の捉え方

野菜には「旬」がありますが、技術も進歩し、いつでも栽培できる品種もたくさん生まれました。スーパーでも年中手軽に同じ野菜を買うことができます。

現代の農業は、種を購入し、その袋に書いてある播種時期を頼りに栽培しているケースも。

しかし、本来の農業はもっと季節の変化を読みとって、作物によって異なる「適期」を見極めていたように思います。(「農業全書」の背景にも陰陽五行説がある)

今のような天気予報もなかった時代は、お天道様と対話しながら、定植や収穫時期を決めていたのかもしれませんね。

生産者の農業に向かう精神、季節の捉え方の違いについても、扱ってみたいと思います。

 

 

〇人の体は季節と密接に関係している

雨の日にはいつもより気分が沈んだり、晴れて空気が澄んだ朝は何でもできる気がしたり、季節や気候は人の心・体と密接に関係しています。女性の月経も月の満ち欠けとリンクしていますね。

 

西洋医学では、症状に合わせて薬を処方することがメインですが、東洋医学では太陽や月の動き、季節に合わせて生活することが、最高の健康法と考えられています。

それぞれの季節に何に気を付けたらよいのか、どんな食事が必要なのかも、本シリーズで紹介していきたいと思います。

 

 

〇新シリーズの構成(予定)

下記5つのテーマをメインに、春夏秋冬それぞれの特徴や昔からの言い伝えをコラムとして発信していきます。お楽しみに!

・24節気とは?

・日本の年中行事を楽しむ~雑節の楽しみ方、中国と日本の二十四節気の違い

・無病息災を願う5節句は本来祝日だった

・72気候と農事

・旬の食材で体調管理!季節と人体はリンクしている!

 

 

<参考>

二十四節気|日本の暦

https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s7.html

 

二十四節気に合わせ心と体を美しく整える

https://diamond.jp/category/s-24sekki

 

『二十四節気と七十二候の季節手帖』山下景子著

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posted by k-haruka at : 2022年09月01日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List